口腔ケアは嚥下性肺炎、気管支炎の予防効果があると言われています。
口腔内には数百種類の常在微生物があります。
その除去にはブラッシングに頼るのがほとんどです。
脳血管障害、認知症等で嚥下機能の低下された高齢者様に口腔ケアを取り入れることで、肺炎の重症化を防ぎ、発症のリスクを減らすことができます。
そこで歯科医師・歯科衛生士・看護師等の総合的に介入して主となっている病気・食事内容・舌苔・口腔内乾燥の状態・喀痰量・歯の状態などを一人一人評価させて頂いて、個々に緻密なケアをしていくことが大事なことだと思います。
歯周病・虫歯などからくるものか、または正常細菌叢からくるものか、また両方が混在しているのか、そういう診断も必要です。
今後は当施設の課題として、より一層の口腔清掃の強化を図りたいと考えています。
口腔ケアセット等の導入とともに、歯科医師のご意見も取り入れ、少しでも口腔環境の改善を図っていきたいと思います。
理事長 黒田 留未