ある医学雑誌の「高齢化社会で注意しておきたい・・・」トピックスの中に興味深いものが有りましたので簡単にご紹介させて頂きます。
1、学習療法
簡単な計算と音読が、脳の活性化につながるとの報告がされています。
こういった学習を認知症の方とスタッフがコミュニケーションを取りながら行うことで、有意義な改善効果が認められているようです。
読み書きと計算プリントを使用して、難しすぎず・易しすぎず、そのさじ加減が大事です。
認知症の方が興味を持ち、楽しく学習できるように私たちスタッフが助言させて頂き、理想的には週5回以上一日20分を継続して、可能な限り毎日続けることが有効であると言われています。
2、運動療法
マス目で区切ったマットの上で指定されたパターンに従って、前進・後退・斜め・左右に連続移動するエクササイズで、段階的に難易度が増していくので、参加者の意欲をかきたてるだけでなく、注意力・思考力・記憶力の改善が見られたとの報告がされていました。
認知症リハビリには、関わるスタッフの認知症の方への介入方法(快・会話・役割・褒める・成功体験)を統一して取り組むことがより重要であることが示されています。
理事長 黒田 留未