肺炎球菌ワクチン

肺炎の原因となる細菌には様々なものがありますが、一般家庭で暮らしている高齢者の肺炎の原因で最も多く重症化しやすいものが肺炎球菌です。肺炎レンサ(連鎖)球菌。肺炎双球菌とも呼びます。

また肺炎球菌が引き起こす主な病気としては、肺炎・気管支炎などの呼吸器感染症のほか、中耳炎・髄膜炎などもあります。

人間の鼻や喉の常在菌で、免疫機能が低下すると発症します。

乳幼児・高齢者・糖尿病・腎臓病等で免疫力が低下しているひとはかかりやすく、重症化しやすいです。

細菌が薬剤に耐性を持つ(薬が効かない)タイプの肺炎球菌が増えてきています。

肺炎球菌ワクチンは上記のタイプにも効果があるとされ、肺炎予防効果・肺炎になっても軽症で済む等の報告があります。

予防接種について

インフルエンザワクチン同様に、診察と説明後に上腕の皮下に0.5mlのワクチンの注射を行います。インフルエンザ等の他のワクチン接種から1週間以上開ければ接種可能です。

安全性は高いと言われ、重篤な副反応は極めてまれです。

副反応には、注射部位のかゆみ・疼痛・発赤・腫脹・軽い発熱・関節痛・筋肉痛等がありますが、多くは1~3日で消失します。

肺炎球菌ワクチンを過去に受けたことがある人が短い期間で再接種した時は、強い副反応が見られますので、注意が必要です。5年以上開けれて頂ければ副反応は減ってきます。

今後の医療では「予防」が重要になり、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンに代表される「高齢者への予防接種の重要性」はますます増えていくものと思われます。

当施設での接種申込について

まずは電話での問い合わせをお願いします。

常時在庫を置いていませんので、接種希望の意思を確認してからの注文になります。

問診票の記入とワクチンに関する情報を印刷物で説明させて頂きます。

ご本人の体調を見ながら、ワクチン接種を行う日程を連絡させて頂きます。

理事長 黒田 留美

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