ビタミンC

ビタミンCは「L‐アスコルビン酸」といい、水溶性ビタミンのひとつで、古くから美容や健康に良いビタミンとして知られています。

ビタミンCは体内で合成できないので、人間は必要量を食事などによって体外から接種しなければなりません。

摂取したビタミンCは小腸から吸収され、血液によって体中に運ばれ、小脳や副腎(ふくじん)、水晶体などに数時間貯蔵され、必要な時に使われます。

ビタミンCの腸管からの吸収率は、摂るタイミングや1回の摂取量によって異なります。

※一度の腸管からの吸収量は決まっているので、一度にたくさん摂ってもムダになることもあります。

一日毎食後3回に分けて摂る事をお勧めします!!

ビタミンCは2、3時間ですぐに尿中へ排出されるというイメージが強いですが、実は身体の各組織に貯蔵されています。そしていつでも消費できるようなメカニズムになっています。

脳下垂体・腎臓・小腸・水晶体・肝臓に多く貯蔵されています。

ビタミンCの主な働きについて

1、コラーゲンを生成する為に必要。

コラーゲンは繊維状のタンパク質で、細胞と細胞をつなぐ役割をするコラーゲンの合成にビタミンCが必要です。

全身の組織を支えて維持する重要な役目をしています。骨の成分・軟骨・椎間板・腱・歯根・皮膚や血管の壁もコラーゲンで成り立っています。

コラーゲンの生産が不足すると、傷は治りにくくなり、血管が弱くなって出血しやすくなったりします。

2、活性酸素を排除する抗酸化作用があります。

呼吸から取り込まれた酸素は人間が生きていくためには不可欠なものです。しかし私たちの体を構成する細胞は酸素で酸化してしまいます。

酸素が変化し、活性酸素という物質になって、それにより細胞は酸化するのです。体の酸化は老化の大きな原因の一つです。

活性酸素により、体の組織が損傷を受けることが、ガン・動脈硬化などの成人病を始め各種の疾患の原因になっています。

ビタミンCを含む抗酸化食品は、高齢者や多くの人の体内で保持量を高めておくことが勧められています。

3、ストレスをやわらげる効果

人がストレスを外部から受けると、それに対抗する為に副腎からアドレナリンを分泌して自己の防衛体制をとります。ビタミンCはこの抗ストレスホルモンであるアドレナリンの合成に必要なのです。

4、免疫力を高める効果

ビタミンCは体内に侵入した病原菌を攻撃する白血球の働きを強化し、自己免疫力を高めます。

5、美白・美肌効果

人間の皮膚は紫外線の刺激を受けると、ある酵素の働きでメラニンが合成されます。シミ・そばかすは、このメラニン色素が沈着することによって起こります。

ビタミンCは酵素の働きをブロックすることでメラニン色素の沈着=シミを防いでくれます。

ビタミンCは熱・光などに対して不安定です。

食品の加工や調理により大幅に失われます。そこでビタミンCを多く含む新鮮な食品をマメに摂取することを心がけましょう。

ビタミンCが多く含まれている食品・・・

イチゴ・キウイフルーツ・ゴーヤ・パセリ・さつまいも・モロヘイヤ・ブロッコリー・カリフラワー・小松菜・ほうれん草等

意識して摂取されることをお勧めします。

理事長 黒田留未

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